つみたてNISAで購入できる商品は、証券会社にもよりますが少ないところでも100を超えています
大手証券会社のSBI証券では約180本の投資商品を用意しています
商品ラインナップが多いことはいいですが、一つ一つ選んでいくのは時間的にも勿体無いですよね
そこで今回はつみたてNISAの商品選びで大事にするポイントを紹介していきます
2024年に始める新NISAに向けて、ポイントを抑えて商品選びを行なっていきましょう
新NISAについては以下の記事で解説しています
この記事でわかること
つみたてNISAの商品選びで大事にすべきポイントがわかる
つみたてNISAでよく聞く用語について知ることができる
SBI証券で購入できるおすすめ商品を知ることができる
商品を選ぶポイント
最初に結論を話すと、商品選びで特に重要なポイントは以下の5つになります
- バランス型または株式100%
- アクティブファンドではなくインデックスファンド
- アセットクラスは先進国または全世界
- 総資産額が大きく、増加傾向
- 買付手数料が無料かつ、信託報酬が低い
- ネットの証券会社の商品を選ぶ
では各項目について詳しく掘り下げていきます
バランス型か株式100%
投資信託を構成している銘柄の構成により、バランス型と株式100%に分かれます
バランス型の商品には、株式の他に国内債券や外国債権を含んでいます
そのため、バランス型は株式100%と比較して大きな値動きはなくリスクが低い反面将来の値上がりに大きく期待できない商品と言えます
そのため
投資開始時期が40歳を過ぎておりリスク許容度が低い→バランス型
20-30代で開始し、リスク許容度が高い→株式100%
のように将来的な自信のリスク許容度と相談しながら決めていくのが良いでしょう
インデックスファンドかアクティブファンド
インデックスファンドとは市場の平均と同じ成果を目指す商品になります
一方、アクティブファンドは市場平均を上回るリターンを目指す商品です
一見アクティブファンドの方が良さそうに聞こえますが、過去の統計では長期的な目で見るとインデックスファンドの方がトータルの成績が良かったという研究結果があります
またアクティブファンドは、後に説明する手数料がインデックスファンドよりも高いです
手数料 | |
インデックスファンド | 0.09〜0.2% |
アクティブファンド | 0.9〜1.3% |
簡単に手数料のシュミレーションをしてみます
100万(評価額)×0.1%(信託報酬手数料)÷360(日歩)≒2.8円 ⇨年間1000円
100万(評価額)×1.3%(信託報酬手数料)÷360(日歩)≒36円 ⇨年間13000円
たった1.2%の差でも、1年間でこれだけの差が生まれてしまいます
つみたてNISAは20年以上長期でつみたてが前提なので、さらにこの差は広がっていくでしょう
こう考えると、手数料が低いインデックスファンドに群牌が上がります
アセットクラスは全世界株式または先進国株式から選択する
投資する銘柄の国によって、全世界、先進国、さらに新興国のアセットクラスに分けられます
アセットクラスとは、同じようなリターン(値動き)やリスク特性を持つ投資対象の資産種類・分類のこと
リターン:全世界<先進国<新興国
リスク:全世界<先進国<新興国
新興国は現時点では、将来の可能性もありつつ金融不安のリスクもあるためあまり初心者向きではないでしょう
そのためアセットクラスとしては、全世界または先進国(米国)の株式がおすすめです
総資産額が大きく増加傾向にある
純資産総額(資産残高)とは
「基準価額(投資信託1口または1万口あたりの値段)×総口数(口座の開設数)」
で計算されており
この金額が大きいということは、商品の成長に期待して多くの人が購入しているということになります
また投資は複利効果によって増えていくため、資産額が大きいほど必然的に伸び率も大きくなっていきます
買付手数料が無料かつ信託報酬が低い
つみたてNISAにかかる手数料は主に以下の3つがあります
買付手数料:商品を購入する際にかかる手数料
信託報酬:商品を運用する際の手数料で保有期間全てにかかってきます
信託財産留保額:商品を解約する際にかかる手数料
買付手数料は商品購入時に一度だけかかる手数料で、多くのネット証券では無料となっています
しかし、銀行の窓口など対面での販売では手数料がかkってしまうことがあるため、つみたてNISAはネット証券で始めましょう
信託報酬は、資産を運用してくれている人に対する謝礼的な手数料です
アクティブファンドでは運用の手間がインデックスファンドよりも多いためこの手数料が高い傾向にあります
投資している全期間でこの手数料は発生してしまうため、たった1%であっても金額に換算すると大きな差になってしまいます
そのため、似たような投資商品ならばこの手数料が低いところを選ぶ必要があります
最後に信託財産留保額について
投資商品を解約するには一度、運用している商品を売却する必要があります
その際に手数料が発生してしまうため、それは解約する人に負担をしてもらおうという趣旨の手数料になります
最近ではこの手数料も無料化になっている商品も多いため、なるべくなら抑えたい手数料になります
従って、手数料の点では信託報酬をどれだけ下げられるかがポイントとなってきます
ネットの証券会社の商品を選ぶ
商品選びで最も大事な点だと思うので、もう一度言わせてください
「ネットの証券会社の商品を選ぶ」
なぜここまで強調するのかというと、銀行で購入するメリットがないからです
逆に銀行や窓口で購入するデメリットとして
- 商品本数が少ない
- 手数料が割高
- 最低購入金額が高い場合がある
が挙げられます
窓口で購入した投資信託は、その金融機関がう運用しているわけではなく
あくまで商品の仲介をしているに過ぎません
ということは、仲介手数料が発生していてもおかしくはありません
そのためか、同じ投資商品でもネット証券で購入するのと比較して割高な場合があります
というかたもいるかもしれませんが、窓口の方はお金のプロです
割高であることを言葉巧みに包み隠す可能性もあります
また、皆さんの金融資産を把握しているためなんだかんだ説得させられてしまう可能性もあります
日本人は押し売りに弱い体質なので、できれば近づかない方が無難でしょう
ネット証券でも、カスタマーサポート機能が充実しています
オンラインかオフラインかの違いです
以上の点から、商品の購入はネット証券をおすすめします
SBI証券で購入可能な商品のおすすめ
SBI証券で購入できる商品のうち、特におすすめのものは以下の6つです
三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)以外は株式100%の投資信託になりますが、全て先にあげた条件を満たしています
よりリターンを重視する場合→米国株式
ほどほにリターンを得たい場合→全世界株式
債券やRIETも含めて、リスク分散を図りたい場合→8資産均等型
こんな感じで、自身のリスク許容度に合わせて選んでいただければまず大きな失敗は避けられるでしょう
- emaxis slim オールカントリー
- emaxis slim 米国
- SBI V S&P500
- SBI v 全米株式インデックスファンド
- SBI SBI全世界株式インデックスファンド
- 三菱UFJ国際-eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
まとめ
以上がつみたてNISAの商品を選ぶポイントになります
つみたてNISAは一度商品を決めて設定をしてしまえば、あとはなにもしなくても大丈夫です
むしろ投資をしていることを忘れるくらいが、ちょうどいいくらいです
銀行口座にお金を寝かせておくよりもほぼ確実に資産は増えていきます
この記事が、皆さんの資産形成に役立つと嬉しいです
ではまた次の記事でお会いしましょう